1999-09-15 ◆<印度>国内銅精錬業界、需給動向に異なる見通し 【ムンバイ】インドの主要な銅生産者Sterlite Industries Ltd(SIL)によれば、国内の銅需要は年間約23万トン、内50%近くが輸入され、残りの11万5000トンが国内業界により供給されている。2005年には国内需要は42万5000トンに達する見通しで、過去5年間年率7.8%の成長を遂げてきた国内業界は、向こう3年間には年率11%の成長が見込まれる。 以上の報告は国内銅産業の明るい未来を示しているが、Rashtriya Metal IndustriesのBalkrishna Binani重役(MD)は、国内需要はかなり誇張されており、20万トンを超えることはないと指摘する。ロンドン金属取引所(LME)のデータでも1997年のインドの国内需要は16万トンと報告されている。 Binani氏によれば、仮に地元業者4社Hindustan Copper Ltd(HCL)/SIL/Birla Copper (通称Indo-Gulf)/Swil Ltdの製造施設が完全稼働するなら国内需要に十分応じられ、余剰さえ存在すると言う。これら4社中、政府系のHCLは独自の銅鉱山を有し、他の民間企業3社は輸入精鉱(銅含有率30%)に依存している。 HCLの年間製造能力は5万トン。SILの目下10万トンのキャパシティーは向こう2年間に16万トンに拡大される。インドガルフは最近設けた年産10万トンの設備を15万トンに拡張する準備中だ。Swilのキャパシティーは極めて小さく、市場価格に影響を及ぼすことはない。したがって現在の国内年産能力は合計26万5000トンで、2年後には36万5000トンに達するものと予想される。 LME会長も務めるMetadist groupのRaj Bagri氏は3年前にインドに銅精錬施設を設けることを計画したが、需要動向が不透明なことから計画を棚上げしたと言う。(IE:9/13)