1999-09-30 ◆<星>ポバール・アジア、初年度売上50億円 【シンガポール】クラレと日本合成が1997年に対等出資で1億7000万Sドルを投じサクラ島に建設したポリビニール・アルコール(ポバール)工場の今年通年のポバール生産額は50億円(S$8070万)に達する見通しだ。 合弁会社ポバール・アジアのタカハシ・トシユキ副社長によると、新工場は既に今年4月から操業を開始している。プロジェクトに着手した1997年当時のアジアのポバール需要は世界平均の2倍以上の7~8%の成長を見ていたが、現在の見通しはそれほど明るくない。アジア経済危機で打撃を受けた域内需要は、インドネシアの政治不安等で回復が遅れている。しかし長期的には依然として7~8%の需要の伸びが見込める。 新工場の年間生産量は、世界需要の10%に相当する4万トンだが、年間6万トンを生産する能力を備えている。製品は東南アジア、インド、パキスタン、あるいは中東にも輸出される。ちなみにクラレと日本合成は合わせて世界ポバール市場の40%のシェアを占めている。 経済開発局(EDB)のLiew Heng San専務理事(MD)によると、シンガポールの化学産業の年産量は2010年には750億Sドルに達する見通しで、ポバール・アジアはその一翼を担うものと期待されている。(ST:9/29)