1999-11-11 ◆<馬>ソロモン、半導体企業MPIの買いを推奨 【クアラルンプル】投資銀行Salomon Smith Barneyは「ハイリスク」との但し書き付きで、向こう12ヶ月間に1株18.60Mドルを上限に半導体企業Malaysian Pacific Industries (MPI)株の買いを勧めている。 半導体部品や装置の製造/組み立て/検査業務を手がけるMPIの2000年度利益は今年度比5倍の2億2600万Mドルにジャンプ、純営業利益も2倍に拡大、向こう2~3年毎年20~25%の成長が見込める。純営業マージンは今年の18%から2001年の25%に拡大する見通しだ。 ソロモンはこうした楽観的観測の根拠として、有利な為替レート、リード・フレーム・ビジネスの復調、製造能力の拡張を挙げている。今年に入って以来、MPIの株価は158%ジャンプ、同値上がり率はUnisemに次ぎ、クアラルンプル市場第2位。にも関わらず2000年の金利/税/減価償却/減債基金償還を差し引く以前の利益に基づく株価収益率は5.5倍、株価収益/成長率も0.3倍と、依然魅力的だ。 MPIが70%出資するマレーシア最大の独立系集積回路(IC)製造業者のCarsemはアナログ/複合シグナルIC用マイクロ・パッケージ領域における強力なニッチを生かして、今日の移動電話ブームから恩恵を受けられる見通しだ。Carsemの売り上げの約35%はテレコム関連部門からのもので、同社はMPIグループの1998年の売り上げの75%に貢献した。残りの25%はMPIが完全出資するDynacraftのリードフレーム・ビジネスで占められている。Dynacraftが赤字を計上したことから、CarsemはMPIの利益の主要な源泉になっている。 しかしMPIの過去3年間の平均投資収益は、他社に比べ貧弱で、またリードフレーム・ビジネスからの収益は為替差損に祟られ、低調だ。またEBITDA(純益+利子+税+減価償却+減債基金償還)マージンは29%と、業界平均の26%を上回るが、ICパッケージング・ビジネスを中核とする企業と比較すればほぼ標準的レベルと言える。 2000年度の自己資本をベースにした収益率は29%、資産をベースにした収益率は13%に、それぞれ改善する見通しだ。(BT:11/9)