2000-01-05 ◆<星>HDD産業、世界市場シェア僅かにアップ? 【シンガポール】シンガポールの昨年のハード・ディスク・ドライブ(HDD)生産は、斜陽を告げる地元マスコミの報道とは裏腹に、前年レベルを上回り、世界市場シェアも僅かに上昇したものと予想されている。 一昨年の1億4400万ユニットの世界生産に占めるシンガポールHDD産業のシェアはユニット・ベースで33.5%前後、価格ベースで40%(前年比1%ポイント・アップ)とされるが、経済開発局(EDB)のBarry Sim電子産業部長は、昨年の生産水準はユニット・ベースで前年を数パーセンテージ・ポイント上回ったものと見ている。EDB筋は価格ベースの市場シェアには触れていないが、業界アナリストらは、取り分け6月期四半期の大幅な値下がりも手伝って縮小したものと予想している。 とは言えユニット・ベースの市場シェアの上昇は、ウェスタン・デジタル(WD)のマレーシアへの製造業務全面移転報道で、HDD産業の萎縮を予想していた業界観測筋を驚かせた。 EDBのシム部長によると、WDの撤退は、シーゲートがU4等のロー・コスト製品の製造を拡大したことや、マクスターの第2工場の稼働等で埋め合わされと言う。 とは言え、シンガポールHDD産業の予想外のシェア拡大は、短命に終わる見通しだ。アナリストらによると、今年(2000年)は、WDの撤退に伴う通年の影響が顕在化する上、シーゲートはU4等のローエンドHDDの製造業務をより迅速に近隣諸国へ移転するものと見られるためと言う。(ST:12/31)