2000-03-10 ◆今年/来年は基礎金属価格アップ:アナリスト 【ムンバイ】豪州資源農業経済局(ABARE)の一次産品アナリストIan Haine氏によると、強い需要と生産拡大の限界から今年と来年は基礎金属価格の値上がりが予想される。 インディアン・エクスプレスが9日伝えたところによると、基礎金属消費は向こう一両年力強い伸びを見、その後も2005年まで比較的安定した成長が見込まれる。世界の鉱山及び溶鉱炉の生産量は2005年まで比較的大幅な成長が見込まれるものの、鉱業生産の一層の成長は資源枯渇に伴う鉱山の閉鎖により和らげられる見通しだ。在庫が比較的低水準なことから価格は力強い上昇基調を辿りそうだ。 メタル・ブルティン(MBR)のKona Haque氏によれば、アルミナ市場の現在の供給逼迫は緩和し、アルミニウム市場は2001年までバランスを維持する。昨年(1999)見られたアルミナの供給不足は新設備の稼働により、埋め合わされる。とは言えKaiser Aluminum社のGramercy精錬所(米国ルイジアナ州)が操業を再開する今年第3四半期まではアルミナの逼迫状況が持続する見通しだ。アルミナ不足に関わらず、アルミニウム精錬施設の生産は拡大基調を維持するものと見られる。Alcoaの20万9000トンの余剰設備能力の再稼働は、市場の自信の現れと言える。既存施設の拡張や稼働率の向上に伴う今年の生産の伸び率は3.4%程度と見られる。 昨年末に見られた銅価格の改善は、主に生産削減と業界再編に伴うもの。しかし価格の回復に伴い停止されていた設備が再稼働する兆候が生じている。このように生産が再び拡大する傾向は見られるものの、消費サイドにポジティブが要因が生じていることも事実である。米国においては建設業、エアコン製造や自動車製造部門の活況が銅の消費を牽引しており、インターネット・ブームも複数の電話回線を利用する一般家庭を増大させ銅線需要を拡大する一因になっている。 加えて今年は中国の銅製品需要も拡大する見通しだ。政府資金による全国送電インフラの拡張等で昨年の中国の銅製品の純輸入は31万トンに300%アップした。今年1月の銅輸入も前年同月比67%増の9万4108トンに達している。 MBRのアナリストらは今年は銅価格が一層の上昇基調を辿るが、需要が軟化し、在庫が拡大する兆候も生じているとしている。