2000-03-20 ◆Essar、鉄鋼市況の復調に乗じ債務軽減目指す 【カルカッタ】Ruia一族に率いられるEssar Steel Ltd(ESL)は、内外鉄鋼市況の復調に乗じ、負債軽減と業績改善を図るため、積極的なマーケッティングに乗り出している。 インディアン・エクスプレスが17日、ESLのJ Mehra重役(MD)の談話を引用して報じたところによれば、現在の5500クローの負債を約20%カットするため、1994年に取り入れた2億5000万米ドルの変動利付債(FRN)の償還期限を5年繰り延べ、ペレット製造ユニットをHy Grade Pellets Ltd (HGPL)として分離独立させる。StemcorがHGPLの51%のシェアと管理権を握り、ESLの持ち分は49%に縮小する。 通常大型鉄鋼プロジェクトの借款返済期限は12~15年に及ぶが、インドのような途上国の企業がそのような長期資金を取り入れるのは困難で、ESLは償還期限5年のFRNを通じて必要資金を調達した。ESLはFRNで海外資金を調達した最初のインド企業になった。しかしESLは1999年に償還不能に陥り、債権者に返済期限の繰り延べを求めていた。リード金融機関のインド工業開発銀行(IDBI)がこれを認めたことから、FRNの所持者には、無担保による償還期限の5年延長、担保付きの同10-12年繰り延べ、未支払い利子を含む固定価格による買い戻しの3つのオプションがオファーされた。これにより即時支払い義務は250クローに縮小、380クローの償還期限が繰り延べられた。 またペレット事業の51%権益売却で得られる1121クローの資金の内、520クローが債務の返済に充てられ、この結果、同社の負債は5500クローから4500クローに20%縮小することになった。 同社は1998/99年度に496.45クローの損失を計上したが、1999/2000年度当初3四半期の損失は、51.91クロー、49.75クロー、21.79クローと、徐々に縮小しており、第4四半期には黒字回復が見込めると言う。 ESLはインド最大の冷間圧延(CR)鋼輸出業者として知られるが、CR鋼のトン当たり国際価格は180米ドルから300米ドルに改善している。