2000-08-18 ◆IPCL、アクリロニトリル製造事業見合わせ 【ワドダラ】国営Indian Petrochemicals Corporation Ltd (IPCL)はグジャラート州DahejのGandharに650クロー(US$1.45億)を投じてアクリロニトリル(ACN)製造施設を設ける計画を見合わせた。 ヒンドゥー・ビジネス・ラインが17日IPCLのAshok Chawla会長兼MDの談話を引用し報じたところによれば、プロジェクトの内部収益率(IRR:Internal Rate of Return)は、投資を正当化するのに十分ではなく、特に当初計画通り輸入プロピレンを用いてACNを製造しても採算が合わないことから同社は暫時実行を見合わせ、グジャラート州Vadodaraにおけるナフサ・クラッカー・プロジェクトとも勘案して進める方針を決めた。 IPCLは現在Vadodaraに年産3万トンのACN製造施設を擁し、製品は全てアクリル繊維の製造に利用されている。アクリル繊維のキロ当たり価格は1年前の80-90ルピーから現在の40-50ルピーに下降している。 製品価格が低調なことからハイコストな輸入原料に依存してACNを製造しても採算性は見込めない。しかしVadodaraにおけるナフサ・クラッカー事業は、それだけで1800クロー(US$4.02億)を要することから、この種の大型プロジェクトを同時に進めるのは困難である。 また政府持分の処分が計画されている現在、大型プロジェクトを実行に移すのはなおさら適切でない。IPCLの政府持分売却は2001年3月までに完了する予定で、入札は今年12月までに募集される見通しだ。 しかしIPCLは既にACNプロジェクトのライセンス料1800万米ドルの内180万米ドルをAmocoに支払っている。技術移転の期限は5年で、同期限はほぼ3年前にスタート、残された期間は2年のみになっている。