2000-09-06 ◆苛性ソーダ業界、輸入ストップで前途に光明 【ニューデリー】インドの苛性ソーダ業界は、これまで安価な輸入品の流入で瀕死の状況に陥っていたが、ここに来て輸入がほとんどストップしたことから、トンネルを抜け出し、前途に曙光を見出している。 インディアン・エクスプレスが9月4日伝えたところによれば、海外サプライヤーのダンピング攻勢で、苛性ソーダ価格は一時はトン当たり90米ドルまで下降したが、燃料コストの急騰から国際価格は今やトン当たり175-180米ドルに回復している。こうした中で輸入がほとんどストップ、現状では短期的に輸入が盛り返す可能性は少ない。 もう1つの明るい材料は輸入ソーダ灰にキロ当たり1.5ルピーの反ダンピング税が課されたこと。ソーダ灰と苛性ソーダは、その使途が重なる部分が多いため、ソーダ灰のダンピングは苛性ソーダ業界にも打撃を及ぼしたが、この方面の脅威も無くなった。 更に有利なことは、苛性ソーダの輸出が再び開始されたこと。目下のところ年間ベースで15万トンほどが輸出されている。 加えて繊維、紙、パルプ、アルミニウム、ビスコース短繊維(VSF:viscos staple fibre)等の産業が復調しつつあることから、苛性ソーダの国内消費は一層拡大する見通しだ。 国内苛性ソーダ業界の設備能力は1994-95年の151万9000トンから1999-2000年の2261万トンに48.85%拡大した。また同期間の実際の生産量は1207万トンから1514万トンに25.43%アップ。設備稼働率は1994-95年の79%から1998-99年の66%に下降したが、1999-2000年には66.96%に回復している。