2000-09-28 ◆今年は黒字維持さえ困難に:MUL専務 【ニューデリー】市場開放に伴う競争の過熱と需要減退で厳しい経営を強いられるインド乗用車市場のリーダー、Maruti Udyog Limited (MUL)のJagdish Khattar重役(MD)は25日、今年は黒字の維持さえ困難と、かつてない悲観的見通しを明らかにした。 エコノミック・タイムズ及びインディアン・エクスプレスが9月26日伝えたところによれば、Khattar氏はMUL従業員に宛てた回状の中で、今年は利益を上げることさえ困難で、向こう数年も極めて厳しい状況が続くと警鐘した。 それによると労組の待遇改善要求は年間51~60クロー(US$1114万-1311万)の負担増をもたらし、企業の長期的利益を損なう。労組が求める生産性奨励制度を実行した場合、労働者1人当たりのコストは現在の27万2000ルピーから生産性が2%アップした場合の45万8000ルピー、さらに生産性が6%アップした場合の47万6000ルピーに膨張する。しかも年次昇給や目下協議中の給与協定の内容は同コストに含まれていない。こうしたコスト上昇は業界にも前例が無く、現在のマーケット・シナリオの下、MULの競争力は一層下降せざるを得ない。設備近代化や新モデルへの投資が困難になり、競争他社に市場シェアを奪われ、リーダーシップを喪失する他ないと言う。