1995-07-29 ◆<星・馬>台湾石化企業誘致で綱引き 【シンガポール】東南アジアへの工場進出を計画する台湾の石油化学会社チーメイ・インダストリアルCoは進出先をシンガポールもしくはマレーシアに絞っているようだ。 チーメイはコンピュータ・ケーシングや車両計器パネルなどの製造に使用されるアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)の世界的な大手企業で、同社関係者によると、新ABS工場の生産能力は年間およそ20万トン、投資規模は1億5000万米ドルを超える見通しだ。チーメイ誘致に努めるシンガポール経済開発局(EDB)はサクラ島に工場用地を既に準備しているが、同社は進出決定の条件として、インフラや政治的安定の他、現地の石化産業と協力関係を築き、原材料の供給を受けられるかどうかも重視している。原料となるブタジエンはシンガポールで生産されており、マレーシアには生産工場がない。スチレンは、シンガポールではシェル三菱石油化学が97年から生産を開始、マレーシアでもスチレン工場が建設されている。アクリロニトリルは両国とも生産していない。(BT:7/28)