2001-04-17 ◆フォード、IT投資に本腰 【チェンナイ】Ford Information Technology Services India (FTSI)を通じ、地元ソフトウェア企業3社と提携、タミールナド州チェンナイ市のTidel Parkに先月末、ソフトウェア・センターをオープンしたFord Motor Company(FMC)は、インドにおける情報技術(IT)事業に本腰を入れる構えだ。 ザ・ヒンドゥーが4月15日に報じたところによれば、FMCのVaughn Koshkarian副社長兼アジア太平洋地域業務社長は「新センターはFMCのITインフラとして機能、これ以前にフォードがインドに設けた会計センターと同様、様々な国で営業するグループ企業に奉仕するため、そのスコープは決してインド国内に限定されない」と語った。 同氏によると、FMCはインドを拠点にする主要自動車会社同様、インドのソフトウェア・タレントやその潜在性を利用し、組織を構築してきた。FMCはインドのIT潜在性をフルに活用することを目指しており、そのことは、乗用車事業の商業的採算性と補完関係を成していると言う。 ザ・ヒンドゥーは、「自動車産業はインド国内だけでなく、国際的にも過剰設備を抱えており、短期的見通しも定かでない。インド国内の自動車業界が規模の経済性を実現するのは遠い先の夢に過ぎない」と指摘、「IT及びIT対応サービスは、自動車ビジネスの貧弱な成果を補完するだろうか」、「輸出は果たして採算性を有するのか」と疑問を呈している。 この点に関してKoshkarian氏は「輸出はインド国内販売の不足を補うことはできない」と述べている。同氏によると、FMCは他の主要自動車会社同様、インドが世界市場向け自動車の製造拠点になるとは考えていない。インドからその製品を輸出する自動車会社は、純粋な商業的見地からと言うより、輸出義務を満たすことに主眼を置いている。フォードIkonも、Hyundai Santroも、この点に変わりなく、如何なる自動車会社もインドからの輸出が利益を生み出すとは考えていない。 フォード・インディアは他社同様キャッシュ・フローを重視しているが、目下のところ現金収支は黒字である。Ikonの販売は極めて好調だが、フォード・インディアにとって最大の課題は、顧客を満足させ、なおかつ妥当な利益を上げ得るセグメントや新モデルを見出すことと言う。