2001-04-19 ◆地場セメント会社、過去数ヶ月輸出拡大 【ムンバイ】供給過剰から国内市場における値下げ圧力が高まる中、地元の主要セメント・メーカー、Larsen & Toubro(L&T)とGujarat Ambuja Cements Ltd(GAC)はここ数ヶ月セメント及びクリンカーの輸出を拡大している。 エコノミック・タイムズが4月17日伝えたところによれば、昨年(2000-01)、セメント及びクリンカー合計約270万トンを輸出したと見られるL&Tは、今年3月にはクリンカー24万トン、セメント13万トン、合計37万トンを輸出した。 これに対してGACの3月の輸出量は10万トンと、今年1月の5万8000トン、同2月の8万トンに比べやはり顕著に拡大している。 インドセメント業界の昨年初11ヶ月のセメント輸出は270万トン前後と、前年通年の175万トンからほとんど倍増した。昨年初11ヶ月には別にクリンカー170万トンも輸出された。クリンカーのトン当たり輸出価格は15~15.5米ドル、セメントはトン当たり50~55米ドルで、トン当たり60~65米ドルの国内セメント価格を下回る。L&T幹部によると、輸出業務を通じて埠頭の最適な稼働率を維持できる。またクリンカーの輸出価格は低いものの、依然としてコストをカバーできると言う。 L&Tはスリランカ、中東、欧州を含む多地域に輸出しているのに対し、GACはスリランカに集中的に輸出、同国セメント市場の10%のシェアを占めている。 GACはスリランカに年間処理能力50万トンのバルク・ターミナルと包装施設を有する他、地元企業Mahaveli Marine Cementと提携、年間25万トンのセメントを供給している。L&Tもスリランカ企業Ceylincoと手を結び年間処理能力30万トンの袋詰め施設を設けている。 業界消息筋によると、セメントの国際価格は低調なものの、輸出を通じて国内価格と設備稼働率を維持できると言う。 ディーラー筋によると、ムンバイのセメント価格は1袋当たり178-180ルピーを維持しているものの、強い値下げ圧力を受けている。また非トレード価格は1袋当たり165~167ルピーだが、中小メーカーのセメントは148~152ルピーで手に入る。こうした中でセメント・メーカーの中にはキルンの操業を15日間停止するものも出ていると言う。