2001-07-12 ◆アルミ会社Nalco、洗剤事業に進出 【ムンバイ】インド第二の精錬能力を有する公共部門アルミニウム会社National Aluminium Company (Nalco)は、30クロー(US$639万)を投じてオリッサ州Damanjodiのアルミ精錬施設に隣接して設けた年産1万トンの沸石(zeolite)工場が今月末に稼働するのに伴い洗剤ビジネスに進出する。 エコノミック・タイムズが7月10日報じたところによれば、沸石は、今日インド国内の大部分の洗剤会社が原料として使用しているトリポリ燐酸ナトリウム(STPP:sodium tripoly phosphate)の代替品として知られ、環境汚染の恐れがない上、コストもSTPPを40%下回る。Nalco幹部によれば、現在沸石のトン当たり価格は2万ルピーであるのに対し、STPPのトン当たり価格は3万~3万5000ルピーする。 Nalcoは国内の洗剤メーカーに沸石を売り込む計画だが、それには既存の洗剤製造施設を、沸石を原料に使用できるものに転換する必要があり、当面買い手を探すのに苦労するものと見られる。 インドの洗剤市場は年間3800クロー(US$8.1億)、140万トンと見積もられ、Hindustan Lever Ltd(HLL)が44%、Nirmaが25%のシェアを占め、Henkel Spicが3位につけている。 HLL幹部は「STPPは十分環境にフレンドリーで、原料を沸石に転換する必要はない」、「今日、水中の燐酸塩に対するSTPPの貢献は1%以下」、「主要な貢献者は人間や家畜の排泄物及び肥料」と指摘した。 しかしながらアナリストによると、厳しい公害規制から、洗剤メーカーは世界的に原料を徐々にSTPPから沸石に転換しつつあると言う。 インド国内ではHenkel Spicが唯一、沸石を洗剤原料として使用、年産1万トンの沸石製造施設も備えている。同社は生産した沸石の内、2000トンを社内で原料として使用している。 Nalco幹部によると、国内市場が成熟するまでは、当面沸石の輸出に力を入れる方針で、日本、中国、韓国、米国、欧州市場に注目していると言う。