2001-08-21 ◆南部セメント価格、7月の急騰後急落 【チェンナイ】南部地区のセメント価格は10日足らずの内に1袋当たり25ルピー値下がりした。 インディアン・エクスプレスが8月17日報じたところによれば、L&Tのトップライン・ブランド“Coromandel”のチェンナイにおける50キロ詰め1袋当たり価格は今月初の170ルピーから145ルピーに、ケララ州では180ルピーから150ルピーに、アンドラプラデシュ州では145ルピーから130ルピーに、それぞれ下降した。 セメント製造業者協会(CMA:Cement Manufacturers' Association)発表の統計数字によれば、年初3ヶ月(2001/4-6)の南部地区のセメント消費は低迷しており、タミールナド州では14%、ケララ州では5%、アンドラプラデシュ州では3%の落ち込みが記録された。しかしカルナタカ州では16%の上昇が記録され、南部地区全体の消費は年初3ヶ月に1%下降した。 セメント価格は7月に入って急騰したが、製造業者らは、同月、目立った需要増加は見られなかったことを認めている。 一方、モンスーンの影響でケララ州の消費は下降したものの、8月に入って後、今日までのセメントの急速な値下がりを説明し得るような消費の下降は生じていない。とは言え、Madras Cementsのタミールナド州における100万トンの設備拡張は、同業界に苛立ちを生じさせた。この追加設備能力を織り込んだ業界全体のコンセンサスが形成できなかったことから、一部に規律違反も生じ、過剰供給が顕在化、値下がりが生じた。 プレーヤーらは値下がりは一時的なもので、短期間に価格は持ち直すとしているが、「チェンナイにおける1袋当たり170ルピーの価格さえ、製造業者に合理的利益をもたらす価格レベルを下回っており、株主価値を維持するには遙かに高い価格水準を実現する必要がある」とするセメント業界の常々の主張からすれば、今日の値崩れはゆゆしき事態と言える。セメント業界が調査を委託した信用格付け情報サービス会社Credit Rating Information Services of India Limited(CRISIL)は、チェンナイにおけるセメント1袋当たりのフェアプライスは180-190ルピーと報告している。 今日のセメントの値下がりで恩恵を受けたものには、セメント消費業界の他、タミールナド州の首席大臣J Jayalalithaa女史を挙げることができる。同女史はセメント製造業者がセメント価格を高く維持することにより公衆の利益を損なっているとし、同主張を最近の選挙戦のスローガンに掲げた。しかし女史は新政権樹立後、この方面のさしたる努力を払って来なかったと言う。