2002-04-26 ◆ステンレス・スチール産業、今年は6-8%成長 【ニューデリー】ステンレス・スチール産業は、昨年(2001-02)4-5%の成長を遂げたが、今年(2002-03)は6-8%の成長が見込まれ、加えて1年を通じて値上がりも予想される。 ビジネス・スタンダードが4月20日、インド産業連盟(CII)の報告を引用し伝えたところによると、産業全般、取り分けスチール・ファブリケーション、一般エンジニアリングの復調がステンレス・スチールの需要を牽引するものと見られる。 インド政府は、農村部における住宅/交通/貯蔵等のニーズを梃子にステンレス・スチールの需要を拡大することができる。農村所得の向上も同部門の成長に貢献する見通しだ。その実、ステンレス・スチールの価格はニッケルの値上がりに伴い過去1ヶ月間に5-6%上昇した。消息筋は向こう数ヶ月間には一層顕著な値上がりが見られると予想している。 観測筋によると、向こう数ヶ月間には値上がり速度も増す見通しだ。海外市場、取り分け米国、欧州における価格上昇が予想される。これは主に欧米市場における在庫整理がほぼ完了し、新たな在庫拡張の動きが、取り分け欧州方面で活発化するものと見られるため。Jindal Strips Ltd(JSL)のArvind Parakh財務担当取締役は、「世界経済は復調の兆しを見せており、ステンレス・スチール需要は増勢に転じる見通しだが、インドにおける需要がどの程度拡大するかは、なお様子を見る必要がある」と語った。 業界筋によると、インドにおけるステンレス・スチールの価格には、西側市場の価格動向が影響を及ぼすが、JSLのようなステンレス・スチール企業は中国市場の動向にも注目している。中国におけるステンレス・スチール需要は年率20%の成長が予想されており、JSLは潜在市場としての中国に注目している。この点は、大部分の大手ステンレス・スチール・メーカーがアフリカ新市場の開拓に乗り出すと見るCIIの観測と若干相違している。