2002-04-30 ◆東部地区のセメント価格復調 【ムンバイ】過去数ヶ月にわたり低迷していた東部地区のセメント価格に回復の兆しが生じ、Associated Cement Companies (ACC)、Lafarge、Gujarat Ambuja等の主要プレーヤーは、西ベンガル州/オリッサ州/ビハール州における1袋当たりセメント価格を10~15ルピー引き上げた。 エコノミック・タイムズが4月27日報じたところによれば、製造業界の基準からすれば、先週初の値上がりは緩やかな調整と定義されるが、旺盛な地域需要を背景に向こう数週間も値上がり基調が持続する見通しだ。カルカッタにおける1袋当たり価格は135ルピーから150ルピーに、ビハール州Patnaとオリッサ州Bhubaneswarにおけるそれは130ルピーから145-146ルピーに、それぞれ値上げされた。東部地区では1袋当たりの卸売価格も過去数日間に125ルピーから138ルピーに上昇した。 ACC幹部は、「セメント価格には改善が見られ、需要動向もかなり良好なことから値上がり基調は維持されよう」と語った。 アナリストによると、セメント価格はこれにより昨年末のレベルに回復した。東部地区におけるセメント価格は、昨年末に下降に転じた後、消費の拡大にも関わらず、下降線を辿っていた。東部地区の3月のセメント消費は169万トンと、昨年同月の144万トンから16.8%の拡大を見た。特に西ベンガル州における消費は56万トンと、前年同月比20%の伸びを記録した。ビハール州とオリッサ州の3月の消費も各8.8%と11%の成長を見た。 Gujarat Ambuja Cements幹部は、「東部地区のセメント価格は需要が回復したにも関わらず、これまで極端に低レベルだった。現在の値上がりはこうした不均衡を調整するもの」と語った。 ちなみに東部地区には西ベンガル州/ビハール州/ジャールカンド州/オリッサ州/北部4州が含まれ、年間消費量は1500万トンにのぼる。LafargeとACCが合計50%のシェアを占めている。 Larsen & ToubroとAmbuja Cement Easternが西ベンガル州における製造能力を拡張したのがきっかけで、セメント各社の値下げ競争が勃発した。アナリストによると、今回の値上がりは、コスト回収が困難に陥った主要プレーヤーの間で、価格調整に関する合意が成立したためと見られる。このため少なくとも向こう2~3週間は値上がり傾向が持続する見通しと言う。