2002-05-06 ◆クロム精鉱輸出、過去5年間に500%アップ 【ブーバネスワル】クロム精鉱(chrome concentrate)の輸出は過去5年間に500%の成長を見、2001-02年には60万トンを突破した。 インディアン・エクスプレスが5月2日伝えたところによると、アジア最大規模のクロム採鉱会社Indian Charge Chrome Ltd. (ICCL)のSubhrakanta Panda重役(MD補)は以上の数字を明らかにするとともにクロム精鉱輸出の不自然な急成長に懸念を表明した。それによると、輸出の伸びは国内におけるクロム選鉱キャパシティーを遙かに上回っており、少なからぬ業者が高品位クロム鉱(high grade chrome ore)をクロム精鉱と偽って輸出している可能性がある。 鉄鋼省の通達によれば、42%までの酸化クロム(Cr2O3)を含有するクロム選鉱はクロム精鉱と見なされる。クロム精鉱の輸出には上限がないが、高品位クロム鉱には年間40万トンの上限が設けられている。これは低品位の鉱石を高品位の鉱石に転換して輸出することを奨励したものだが、高品位クロムとクロム精鉱の区別は難しいことから、クロム選鉱業者の多くが高品位クロムをクロム精鉱として輸出している可能性がある。こうした行為は、クロム精鉱の国際価格を軟化させ、誠実なクロム精鉱輸出業者の経営を困難に陥らせる。 こうした中でクロム鉱山の経営も手掛けるオリッサ州拠点の合金鉄会社2社IMFA/ICCLとFACORは、Dr KK Chaterjee委員会に、鉄鋼省が中心になりクロム精鉱政策を立案するよう陳情した。しかし両社の陳情はChaterjee委員会の報告書には反映されなかった。 こうした中でインド鉱業連盟(FIMI:Federation of Indian Mineral Industries)も鉄鋼省にルールの抜け道を塞ぎ、高品位クロムをクロム精鉱として輸出するものを取り締まるよう陳情した。 FIMIがこのほどオリッサ州Puriで主催した“マンガン/クロム・バイヤー・セラー・インターフェース”会議の席上、出席者らはクロム精鉱輸出を巡る不当行為を黙認する政府の姿勢を厳しく非難した。