2002-06-21 ◆タイヤOE市場、競争過熱 【ニューデリー】インドのタイヤOE(original equipment)市場では、業者が、自動車メーカーからの契約獲得を目指し、凄惨な競争を展開、修羅場が現出している。またこうした現象は乗用車ばかりでなく、商用車やトラクター・タイヤー市場にまで拡散している。 エコノミック・タイムズが6月20日報じたところによると、大手タイヤ・メーカーのマーケッティング担当者は「最早OEマーケットで利益を上げるものはなく、設備の遊休回避と固定支出のカバーが、契約獲得の唯一の目的になっている」と嘆息した。Maruti Udyog Limited(MUL)がMaruti 800用タイヤを購買するため最近催した入札の落札価格は僅か500ルピーだったとされる。同じタイヤはオープン・マーケットでは1ユニット850~900ルピーで販売されている。とは言え、アフター・マーケットにおけるタイヤには32%の消費税が課されるが、OEタイヤの課税率は16%に過ぎない。 最近催された某トラクター・メーカーのタイヤ購買入札でも、競争者を10%下回る値を付けた入札者が契約を獲得した。 Ceat Ltdの幹部は、「車両メーカーがコスト抑制を至上命令にしているため、OE業者が価格競争を回避する余地はない」と指摘、MRF Limitedのマーケッティング・ディレクター、Philip Eapen氏は、「プライス・ポイント以下の納入は、経済性を有しない」とMaruti 800タイヤの入札を棄権した理由を説明した。 とは言え誰もが皆そのように考えている訳ではなく、匿名のマーケッティング・ディレクターは、「品質面では、各社ほとんど差がなくなっているが、他社に比肩できぬ価格をオファーできるのはUPSのみ」と述べ、さらに「Tata Engineering and Locomotive Company Ltd(Telco)やMUL等の大手メーカーは、ボリュームと迅速な支払いを保証してくれる」と付言した。