2002-09-09 ◆HPラブ、言語関連の長期プロジェクトに照準 【ムンバイ】Hewlett-Packard(HP)のインドにおける研究施設は長期的な製品開発に照準を合わせ、取り分け言語とその使用環境に関する研究に力を入れる方針だ。 エコノミック・タイムズが9月8日報じたところによると、HP社は現在、Compaqのもの2つを含め世界各地に9つのラブを有する。これらのラブは何れも3~5年で完成する長期プロジェクトの他、情報技術(IT)の利用やその永続性に関する基礎研究を主に手がけ、具体的製品の開発は手がけていない。 中でも最も小さく、最も若いインディアン・ラブは、言語関連ソフトウェアの開発やコンテクスチャル・デザイン等を手がけるため、最近マネージメント・チームをリクルートした。H-P Labs IndiaのS Ramani研究部長(research director)によると、目下同ラブは数年の経験を積んだ上級管理職8人を有する。IT領域において英語以外の多言語が使用されるインドの環境が、インディアン・ラブの1つの研究対象とされる。インドにおけるITの普及率が低い主要な原因の1つは大部分のオペレーティング・ソフトウェアが英語をベースにしており、従ってその利用が英語を用いる国民層に限定されることにあると考えられる。 広範囲にわたる研究領域が想定されているものの、インディアン・ラブはそれら全てを手がける訳ではなく、他のラブのリソースや、場合によっては製品開発チームも借用する。 HPラブはスピーチ関連のソフトウェアを用いて言語問題の解消を目指しており、例えばスピーカーやマイクロフォンにとっては1言語も多言語も変わりなく、全てをバイト(情報単位)に転換できる。この点からすれば、大部分の英語オペレーティング・システムが抱える問題は解決できそうだ。HPラブの言語技術研究には、コンピューターのためのスピーチ・コミュニケーション・インターフェースが含まれる。 この他、インターネットにアクセスし、シェアド・モードで情報技術の恩恵を享受するための、低コストな装置やソフトウェアの開発も目指されている。また大きな人口層が抱える社会経済的問題を理解し、この方面におけるITの役割を研究することもインディアン・ラブの課題に含まれると言う。