2002-11-01 ◆インド国策電子会社、黒字回復機に世界市場に雄飛 【ニューデリー】過去数年にわたり赤字経営を続けて来た国策電子会社Electronics Corporation of India Ltd (ECIL)は、政府方面からの十分な支援も得られぬ中で、奇跡的な黒字転換を達成、今や独自開発した製品/技術の世界市場開拓を目指している。 ヒンドゥー・ビジネス・ラインとザ・ヒンドゥーが10月31日、ECILのV.H. Ron重役(MD)の言を引用し報じたところによると、同社は1967年の創設以来1997年まではほぼコンスタントに利益を計上して来た。しかし1998年には累積60クロー(US$1241万)の損失を計上、自己資本も7クロー(US$145万)に縮小したことから、“Sick Industrial Companies Act(SICA)”の規定に基づき、産業財政再建局(BIFR)の管理下に置かれた。この年はまたインド政府が、ラジャスタン州Pokhranで一連の核実験を行ったことから、核開発/国防/通信領域における先端的電子技術の研究機関として知られるECILも米国を初めとする先進国の対インド経済制裁の矢面に立たされる羽目に陥った。 しかし自力更正の努力が実り、2001-02年に79クロー(US$1634万)の利益を計上したECILは、中核とする核エネルギーの制御や装置の他、テレコム、保険、ポリス、準軍事組織、石油・ガス、電力、宇宙、教育、保健領域のプロジェクトも手がけるマルチ・プロダクツ会社として再生した。 既にモーリシャスで事業を展開、マレーシアにおけるプロジェクトにも入札しているECILは、今後も積極的に国際入札に応札するとともに、国際市場に投入可能な製品17-18品目をリストアップ、これらの製品の世界市場開拓を目指していると言う。