2003-01-06 ◆海運業界、運賃急騰で幸先良い年明けに 【ムンバイ】過去数ヶ月間にほとんど全カテゴリーの運賃が値上がり、上昇率も100~373%に達したことから、インド海運業界は明るい年明けを迎えている。 ビジネス・スタンダードが1月2日報じたところによると、原油輸送部門が最大の値上がりを享受、ドライ・バルク部門もブームを謳歌している。 バラ荷輸送船の1日当たり傭船料は、ケープサイズの場合、昨年7月の8300米ドルから12月の2万700米ドルに150%、パナマックスは同6000米ドルから1万2069米ドルに101.5%、それぞれ上昇した。アナリストによると、バラ荷の44%は鉄鋼及びその関連品目で占められているが、中国が鉄鋼の主要な生産/輸出国として浮上、鋼材、鉱石、石炭の輸送が急増したことが値上がりの主因。 原油輸送の運賃はかなり前から上昇基調を辿って来たが、ここ数ヶ月値上がりが加速している。VLCC(very large crude carrier)の1日当たりの傭船料は、昨年7月の1万4800米ドルから12月の7万米ドルに373%、スエズマックスのそれは同1万4700米ドルから4万3200米ドルに204%、ハンディーサイズ・プロダクツ・キャリアのそれは同1万3700米ドルから2万4100米ドルに76%、それぞれアップした。 アナリストによれば、原油/石油製品タンカーの傭船料の値上がりには、ベネズエラにおける労働者のストライキが影響している。予想される対イラク戦に備え、石油備蓄の拡大を図る米国/カナダが、近距離のベネズエラに替えて遠距離の中東から原油を調達するようになったため、タンカー傭船需要の急増を招いた。 こうした高値がいつまで続くかに関して業界の見方は必ずしも一致していない。Shipping Corporation of IndiaのP K Srivastava会長兼MDは、バラ荷船とタンカーのハイレベルな傭船料は、冬季明けまで続くと予想、Varun Shipping CompanyのArun Mehta会長兼MDは、「原油輸送料は変動が予想されるが、バラ荷輸送料は2003年末まで高値が持続する」と一層楽観的見通しを示した。