2003-01-10 ◆肥料業界、向こう5年間に深刻な天然ガス不足に 【ムンバイ】インドの肥料業界は、国内における大型ガス田の発見に関わらず、向こう5年間に深刻な天然ガス不足に直面、肥料の需給ギャップも拡大する見通しだ。 ビジネス・スタンダードが1月7日、政府データを引用し報じたところによると、設備稼働率を90%として、2003-04年には尿素320万トン(メートル・トン以下同様)、燐酸二アンモニウム(DAP)110万トンの不足が生じる。また設備稼働率を100%としても尿素100万トン、DAP30万トンの不足が見込まれる。 さらに2004-05年には設備稼働率を90%/100%として尿素380万トン/170万トン、DAP160万トン/80万トンが不足する見通しだ。時間の経過とともに需給ギャップは拡大するものと見られ、インドは短期・中期的に大量の尿素を輸入する必要がある。加えて尿素の国際価格も向こう数年上昇が予想されると言う。 政府筋によると、国内における新ガス田の発見によりガス供給が改善するのは数年先のことで、また輸入液化天然ガス(LNG)の再ガス化やパイプラインの敷設コストは4000クロー(US$8.27億)に上る。このため業界は低コストな原料の調達が可能な海外に合弁工場を設け肥料の供給を確保する必要がある。目下、インドはイランにおける肥料合弁交渉を進めているが、これまでのところ大部分の海外合弁事業は燐酸を製造していると言う。