2003-02-26 ◆冬季の降雨に伴うラビ作柄の改善は望み薄 【ニューデリー】北部地区は冬季(1-2月)に入って良好な降雨に恵まれ、雨期と雨期後の雨不足で乾燥し切った大地は多少潤ったものの、ラビ(rabi:春先収穫物)作柄の改善は期待できないようだ。 インディアン・エクスプレスが2月22日伝えたところによると、ラビ作物の栽培面積は、メイズと一部のマイナーな豆類を除き、例年に比べ縮小している。また全国70カ所の主要貯水池の水位は、満水時の28%のレベルで、中央水資源委員会(CWC:Central Water Commission)によれば、過去15年来最低の水準になっている。取り分けアンドラプラデシュ州、カルナタカ州、マドヤプラデシュ州、タミールナド州における貯水量は過去10年間平均の50%に満たない。政府当局は、こうした状況から農林水産業の2002-03年の生産量は前年に比べ3.1%の落ち込みを見ると予想している。取り分け穀物生産は昨年比13.61%減の1億8317万トンと、過去7年来の最低を記録する見通しだ。 気象庁(IMD:India Meteorological Department)によると、2003年1-2月の降雨量は例年を39%上回っている。とは言え、降雨は北部地区に集中、全国36気象管区中22管区は依然として不十分(deficient:通常の降雨量を20-30%下回る)乃至は欠乏(scanty:通常の降雨量を60%以上下回る)状態にある。取り分け南部、東部、東北部の不足が深刻で、ラジャスタン州の降雨量はゼロとなっている。今年1-2月の間には全国の36%の地区の降雨量が不十分乃至は欠乏しており、別に10%の地区の降雨量がゼロを記録した。北部地区の他、南部地区ではケララ州とカルナタカ州が例外的に降雨に恵まれた。 しかし元々冬季の降雨量は、雨期や雨期後の降雨量を大幅に下回るため、冬季に例年を上回る降雨が有っても、雨期と雨期後の降雨の不足を補うことは不可能と言う。