2003-04-09 ◆SARS流行でマクロライドの需要急増 【ハイデラバード】重症急性呼吸器症候群(SARS:Severe Acute Respiratory Syndrome)の世界的流行が懸念される中で、肺炎治療用抗生物質の製造を手がけるインド国内の製薬会社にマクロライド(macrolide)の引き合いが殺到している。 エコノミック・タイムズが4月7日、製薬業界筋の消息として報じたところによると、過去2日間には中国や東南アジア諸国からの問い合わせが4~5倍に拡大した。 API社のSirish Kumar副社長(マーケッティング)は「過去2日間、取り分け中国からの問い合わせが急増しており、通常の注文は100~200キロ程度だが、今回は3~4トンにのぼる」と語った。 マクロライドは幅広いの細菌感染症の治療に用いられ、マクロライド系薬品には、erythromycin、azithromycin、clarithromycin、roxithromycin等が含まれる。生物学者らは、依然として致死性肺炎の最適の治療薬を求め奮戦しているが、呼吸器感染症治療薬として広く用いられているマクロライドは、今のところSARSに対する効力が期待できる次善の薬品として用いられている。 インド国内では、AlembicとMax Pharmaがフル・レーンジのマクロライドを生産しており、これらトップ2社の他にも複数の企業がある種のマクロライド製品を製造している。中国市場の月間需要は14~15トンと見積もられるが、Alembicだけで4トンの供給が可能と言う。