2003-04-23 ◆アナログVsデジタル、CATV業界に波紋 【ニューデリー】限定受信方式(CAS:conditional access system)によるケーブルTV(CATV)サービスが開始された後、ニューデリーにおけるアナログとデジタルの比率が40:60になるのか、その逆になるのか、50:50になるのか、誰もハッキリした答えを出すことはできない。 インディアン・エクスプレスが4月18日報じたところによると、CASの不確実要因は決してチャンネル・ブーケ価格のみではない。一都市に一体何種類のデジタル及びアナログ・ボックスが出現するかがより大きなミステリーと言える。 CATV統括業者(MSO:Multiple Systems Operators)にして見れば、そのヘッドエンド・ネットワークをデジタル・インフラに統一するに越したことはないが、独立のCATV業者はそれぞれ異なる見通しを抱いており、思い思いの音調を奏でている。例えば、ケーブルTV業者組織“United Front”に加盟するニューデリー拠点の独立系CATV業者、Vikki Chowdhury氏は、アナログ・システムを支持しており、「欧米にしてもデジタル方式はCAS市場全体の約23%を占めるに過ぎず、CATVの発祥の地、米国でさえ、デジタル・ボックスはほとんどビデオ・オン・デマンドやインターネット、オンライン・ショッピング等の付加価値サービスのみに用いられている。インドでは、この種の付加価値サービスにアクセスするものは、極めて希」と指摘した。 しかし主要MSO“Indus Ind Communications & Media”のRajiv Vyas重役(CEO)は「確かに既存のシステムをデジタル方式に転換するには数十クローを要するが、アナログ・システムに投資するのは、近視眼的で、この種のシステムは短期的ソリューションに過ぎない。デジタル方式は未来を約束する技術」と語った。 ボックスの価格は、販売されるボリューム、チャンネンルの価格、割賦金融を引き受ける金融機関のバックアップ等、多くの要因に依存しており、未だ具体的数字は算出されていない。しかしベーシックなアナログとベーシックなデジタルの価格差が1000ルピー(US$21)を上回ることはないものと見られる。 また、一般の観念とは反対にアナログの場合ハッカーは、ハードウェアにハックせねばならないが、デジタルの場合は、スマートカードを模倣するだけで済むと指摘する向きもある。