1995-09-11 ◆<馬>首相の介入でアイル・モレ株取引紛争落着 【クアラルンプル】証券融資の焦げ付きで財政危機に陥ったラヤット・マーチャント・バンクの救済計画も絡んだアイル・モレ・ラバーCoの30%権益買収を巡る買い手のインサスBhdとアイル・モレ社経営陣の訴訟は、裁判官と法律家協会の論争にまで発展していたが、マハティール首相の介入で急転直下の解決を見た。 問題のアイル・モレ・シェアは某パーティーがラヤット・マーチャント・バンクの闇融資を通じて買収したものだが、株の値下がりで返済が滞っていた。このため中央銀行がフィレオ・アライド・セキュリティーを通じて同シェアの処分を図り、インサスが1株95Mドルの市価に対して1株290Mドルで買い取りを引き受けた。しかし中央銀行から同シェアを買収することを希望するアイル・モレの既存取締役らがその登記の阻止を図ったことから、法廷訴訟に発展、更に法律家協会が公判審理の不公正を非難し、大法官と法律家協会の対決に立ち至っていた。こうした中でマハティール首相は先週木曜法律家協会に対し、マスコミを通じた非難を停止し、穏便に問題の解決を図るよう勧告した。 インサス社が8日発表した声明によると、同社の証券部門M&Aセキュリティーズは1994年9月27日にフィレオ・アライド・セキュリティーズと結んだアイル・モレ社権益買収に関わる1億5700万Mドルの契約を取り消した。これに伴いフィレオ・アライド社はラヤット・マーチャント・バンクのニュー・オーナーの国営バンク・シンパンに当該シェアを売り戻し、バンク・シンパンはアイル・モレの取締役らに1株290Mドルでこれを売却することになったと言う。(BT:9/9)