2003-06-04 ◆アジアのPTA/MEG価格アップ 【ニューデリー】高純度テレフタル酸(PTA:purified terephthalic acid)のアジア市場価格は、6月引渡分に対する中国の強い需要に支えられ、過去2週間急騰しており、インドにおけるポリエステルとポリエチレン・テレフタレート(PET)価格にも向こう2ヶ月ほど上方圧力がかかる見通しだ。 ヒンドゥー・ビジネス・ラインが6月1日、インド・ポリエステル業界筋の言として伝えたところによると、アジアにおけるPTAのトン当たり価格は2週間前の445-455米ドルから530-550米ドルにジャンプした。夏期シーズンにはPET製造業界のPTA需要が増加するため、原料価格が下降する余地は少なく、低マージンのポリエステル価格は現状維持か、値上げするしかない。 中国では重症急性呼吸器症候群(SARS:Severe Acute Respiratory Syndrome)の打撃で、PTAとモノエチレン・グリコール(MEG)の需要が4月と5月の当初2週間に軟化した。下流部門の衣料/繊維産業の需要が低迷したため、中国周辺の多くのポリエステル・メーカーはポリエステル中間財在庫を積み上げることを回避した。 しかしここに来て中国の需要が回復、アジアのMEG価格は上昇に転じており、トン当たり580米ドルや610米ドルの価格で、少なからぬ取引が成立している。アジアにおけるMEGのトン当たり価格は過去2週間480~510米ドルのレベルを推移している。インド国内のポリエステル業界筋は、「特に中国におけるポリエステル中間財に対する需要回復基調が向こう1、2ヶ月持続するなら、近い将来原料価格が下降する余地は少ない」とコメントした。