2003-07-04 ◆昨年のGDP成長率、農業の不振で4.3%に鈍化 【ニューデリー】農業部門の落ち込みが祟り、2002-03年の国内総生産(GDP)成長率は4.3%と、前年の5.6%に比べ顕著な鈍化を見た。 ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、デカン・ヘラルドが7月2日、中央統計局(CSO:Central Statistical Organisation)の見直し後の数字を引用し伝えたところによると、工業部門は全体として6%、またサービス部門は同7.1%の成長を見、前年の各3.3%と6.8%の伸びを上回ったが、農業生産は、前年の5.7%伸びとは対照的な3.2%落ち込みを見た。CSOは当初農業部門の落ち込み幅を3.1%と予測していたが、見直し後の落ち込み幅は僅かに拡大した。 今回発表されたGDP成長率は、大蔵省の5.5%及び中央銀行の5%の予測値を大きく下回り、CSOが今年2月に発表した予測値4.4%も僅かに下回った。 工業/サービス産業各部門のパフォーマンスを見ると、製造業部門の成長は前年の3.4%から6.1%に、建設部門は同3.7%から7.2%に、それぞれ目覚ましい復調を見たが、電気・ガスは前年の4.3%から3.9%に、金融・不動産サービスは同6.5%から6.1%に、貿易・通信・運輸は同8.7%から7.8%に、それぞれ鈍化した。 今年(2003-04)のモンスーンは、昨年に比べ良好な上、工業/サービス両部門の復調も持続していることから、通年で5.5~6%のGDP成長率が期待できそうだ。 2002-03年の要素費用(factor cost:生産者が受け取る価格=消費者の支払う市場価格-間接税=GNP-間接税)から見たGDP(国内における居住者と非居住者の所得)は、現在価格で前年比7.1%増の224万2463クロー(US$4800億)、国民総生産(GNP:国内と国外における居住者所得)は222億4151クロー、国民所得(national income=GNP-減価償却費)は前年比6.5%増の198万6027クロー(実質116万クロー)、総人口は10億5500万人、1人当たりの国民所得は1万8825ルピー(実質1万1010ルピー)、平均月間所得は1570ルピーをそれぞれ記録した。