2003-07-16 ◆バイオインフォマティクス市場US$2000万 【ムンバイ】インドのバイオインフォマティクス市場は2006年までに1500万~2000万米ドルに拡大、また世界市場は2001年の6億9700万米ドルから17億米ドルに年率(CAGR:compounded annual growth rate)20%の成長が見込まれる。 インディアン・エクスプレスが7月14日伝えたところによると、投資銀行Avendus Advisorsの最新レポートは以上のように見通している。それによると、バイオインフォマティクスは、ゲノミック/バイロジカル/ケミカル・データをコンピューター技術を用いて蓄積・組織・作成・検索・分析・共有することにより新薬の開発プロセスを支援するもので、情報技術(IT)プレーヤーは重要な役割を演じることができ、ITマンパワーの大きなプールを有するインドはバイオインフォマティクス市場開拓拠点としての役割を担える。例えばインド企業はデータ処理、データ・マイニング、指紋、DNAシークエンス等の領域で活躍できる。現在研究開発(R&D)投資の10%がIT関連領域に投じられているため、インドのバイオテック企業やIT企業が世界の大手製薬会社のバイオインフォマティクス調査に参画する機会は大きい。 しかしバイオテクノロジーはITとは全く異質の領域に属するためインドがIT領域で成し遂げた成功をバイオインフォマティクス市場で再現することはそう簡単ではない。インド企業は、ここでも低コストなインフラとマンパワーを武器にすることができる。バイオインフォマティクス企業がインドに拠点を設け、日々営業するコストは、米国のそれに比べればとるに足らない額である。インド企業は製薬、バイオテクオノロジー/農業バイオテック/工業バイオテック領域の企業をターゲットにすることができる。 しかし課題は多い。先ず第1に数百のベンダーが異なるスタンダード、異なるプラットフォームを用いているため、如何にそのサービスを標準化するかが問題になる。ベンダーは、同市場のより大きなシェアを手に入れるために、他のシステムにも容易にプラグ・インできるモジュラー化したシステムや、詳細な説明付きアプリケーション・プログラム・インターフェース(API)を準備する必要がある。 第2に良きパートナーを選ぶこと。何故ならバイオロジカルな理解の不足から、複雑なコンピューティング技術を不適切に用いたり、複雑な分析能力の欠如から興味深いバイロジカル・データを見逃す恐れがある。 第3に米国拠点の製薬会社は依然として最近国内におけるアウトソーシングを開始したばかりで、こうした企業にインドからのアウトソーシングを説得するのは容易でない。加えてカスタマイズされたバイオインフォマティクス・ソリューションに多額の資金を投じるバイオ製薬会社は依然として限られていると言う。