2003-08-11 ◆経済情況は良好:蔵相 【ニューデリー】インド政府は7日、農業部門の復調により、工業部門とサービス部門の成長も加速され、今会計年度は良好な成長基調に有るとの楽観的経済見通しを発表した。 ビジネス・スタンダードとヒンドゥー・ビジネス・ラインが8月8日伝えたところによると、Jaswant Singh蔵相がこの日国会に提出した初の四半期レポートは、しかしながら食糧/石油製品に対する補助の膨張等、マイナスの圧力要因も存在することを認めている。それによると、今年第1四半期(2003/4-6)には政府補助が62%拡大、その反面莫大な税の還付と州政府への権限移管等で税収が純減した。とは言え、支出削減や州政府の負債スワップ計画に伴う貸付の回収が寄与し、第1四半期の財政赤字は3万8608クロー(US$83.867億)と、今年度予算見積もり(国内総生産の5.6%)の4分の1に収まった。 インフレ率、工業生産、外貨準備、輸出、資本市場等、全てのマクロ経済指標が上向いており、例えばイラク戦争で2003年2-3月に5.5-6.5%に上昇したインフレ率は、4.6%に鎮静した。 今年のモンスーンは順調で、7月23日までに86%の中気象管区が十分な降雨を記録した。このため農業生産の力強い成長が望める。 今年初2ヶ月の工業生産指数(IIP)は5%の成長を見、昨年同期の4.1%を上回った。金利は穏やかなレベルを保っており、住宅、セメント、鉄鋼等、中核部門のための良好な投資環境が醸成されている。 今年初2ヶ月の輸出成長率は、重症急性呼吸器症候群(SARS:Severe Acute Respiratory Syndrome)の世界貿易に対する影響が懸念されたにも関わらず、11%の成長を記録、通年の見通しにも明るい。同期の輸入も12%の成長をマーク、国内経済の復調を裏付けた。 第1四半期の外貨準備は70億米ドル拡大、7月25日には849億米ドルを記録した。7月30日に1米ドル=46.12ルピーをマークしたルピー相場は、米ドルに対してばかりでなく、7月の第1週にはユーロに対しても強化した。 ボンベイ証取(BSE)のセンシチブ指数(SENSEX)は2003年3月31日-同7月30日の間に22.68%アップ、外国機関投資家の資金流入で投資環境も顕著に改善した。