1995-01-28 ◆<星>WTO第1回会議の主催権ほぼ手中に? 【ジュネーブ】来週火曜に催される世界貿易機関(WTO)総務理事会の初会議でシンガポールのWTO第1回会議主催が決まりそうだ。 シンガポールのK.ケサバパニ国連常任代表によれば、ガット(関税貿易一般協定)/WTOメンバー128カ国中既に105カ国がシンガポールを支持しており、全会一致に近い状況にある。これは自由貿易、市場開放に対するシンガポールの貢献が認められたためだが、米国がこうした大勢に従って最終的にシンガポール支持に回るかどうかは依然定かでない。昨年5月に米国人高校生がシンガポールで鞭打ち刑に処せられたことを遺憾とし、米国政府はシンガポールのWTO会議主催に反対を表明したが、昨年11月には、カントール米国貿易代表がシンガポールにおけるWTO第2回会議の開催に反対しないと表明、その姿勢を軟化させた。しかしゴー・チョクトン首相は直ちにシンガポールが希望するのはWTO第1回会議の主催で、第2回会議には興味がないと追い打ちをかけた。 一方、WTO関係者はいずれもシンガポールのケサバパニ代表がWTO議長を務めることを歓迎しているようだ。同ポストを務めるものは国際貿易秩序に通じているだけでなく、加盟国の意見調整の面でも指導力を発揮する必要が有るが、ガットのアケ・リンデン前理事長補はケサバパニ代表は虚勢を張ることもなく、強い指導力を発揮できる有能な人物と評している。(ST:1/27)