2004-03-01 ◆地場製薬会社、NCEに注力 【ニューデリー】地元製薬会社50社余りがこれまでほとんど無視されていた重要領域、新化学物質(NCE:New Chemical Entity)の研究開発(R&D)に本腰を入れて取り組んでいる。 エコノミック・タイムズが2月27日報じたところによると、NCEはこれまでインド製薬部門R&Dのウィーク・ポイントと見なされて来た。しかし消息筋によると、Dr Reddy's、Ranbaxy、Workhardt、Glenmark、Lupin、Torrent、Zydus Cadila、Nicholas Piramal、Dabur等の地元製薬会社が、続々NCEの開発に着手、これらの企業の一部は25-30の新製品を市場に投入するパイプラインを既に敷いている。 Glenmark PharmaのGlenn Saldanna重役(MD)によると、多くの地元企業がポストWTOに照準を合わせ、将来の成長の原動力になるNCEの開発に乗り出している。インドは英語に通じた科学者のプール、取り分けそのコスト面の恩恵を享受できる有利な条件を備えているが、こうした企業は過去数ヶ月、積極的に科学者の雇用を拡大、財政面のコミットメントを行っている。 製薬会社バリュー・チェーンの根幹とも言えるNCEの研究、あるいは基礎的発見(basic discovery)は、経営者に時間/資金/努力の面で大きなコミットメントを求める。 アナリストらによると、その大きな潜在性に関わらず、地元製薬会社がこれまでNCEをほとんど無視して来たのは、基礎研究が成功する可能性は小さく、しかも莫大なコストを伴うため。譬えジェネリック薬市場やバルクNCE市場に強力な地歩を既に築いている地元企業にしても、スタート・ツー・フィニッシュ・モデルを完成させるまでには、なお長い道のりを要する。 指導的製薬会社のR&D主任によると、NCEの研究には多大な時間と莫大な資金を要するため、発見したNCEを地元企業がそれ自身の手で市場に送り出すのは難しい。このため大部分の企業は依然としてアウトソーシングをその代案と見なしている。インド製薬市場ではアウトソーシングが益々大きな潮流となっており、最近だけでもBayer、Novo Nordisk、Novartis等の国際メジャーとの間で6件の主要なアウトソーシング契約が結ばれている。地元製薬会社は、NCE研究に乗り出したものの、この種のアウトソーシングがなお暫く主流になる見通しと言う。