2004-06-16 ◆鉄鋼業界、監督機関設置提案に困惑 【ニューデリー】鉄鋼業界は、鉄鋼産業監督機関を設立するとのRam Vilas Paswan鉄鋼相の突然の提案の真意を測りかね困惑している。 ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズが6月13/14日伝えたところによると、鉄鋼省幹部も鉄鋼相がどのような性質の監督機関の設置を提案したのか、測りかねている。しかし同幹部は「あるいは競争政策の一環を成すものではないか。例えばテレコム業界にはインド電気通信監督局(TRAI:Telecom Regulatory Authority of India)が有り、電力業界には中央電力監督委員会(CERC:Central Electricity Regulatory Commission)が有る」と指摘した。ちなみにTRAIはPaswan氏が全国民主連盟(NDA:National Democratic Alliance)政府の電信相を務めていた際に設置されたものである。 インド鉄鋼連盟(ISA:Indian Steel Alliance)のMoosa Raza会頭は、「鉄鋼産業の監督機関を設けると言うのは、極めて重大な提案である。我々は同提案の趣旨とその影響するところ、法的問題等を子細に検討した後で、初めてコメントできる」と語った。 冷間圧延鋼製造業者協会(CORSMA:Cold Rolled Steel Manufacturers Association)のS C Mathur常務理事(ED)は「そのような監督機関を設け、機能させるのは極めて難しく、複雑である。何故なら二次鉄鋼産業のプレーヤーは膨大な数にのぼり、全国に分散している。これらの業者は異なる技術を採用しており、製品コストも異なる。一体どのようにこうした状況を監督すると言うのか。鉄鋼産業が統制されていた1992年以前においても、実際に監督を受けていたのは少数の大手プレーヤーのみで、二次生産部門は統制の対象には含まれなかった。しかし一次メーカーらはあるいは『二次産業は鉄鋼産業全体の51%のシェアを占めており、統制の圏外に置くことはできない』と主張するかも知れない」と指摘した。 インディアン・エクスプレスが6月15日報じたところによると、鉄鋼業界の某幹部は同紙に「バカげた提案だ。鉄鋼価格は市場の需給バランスによってのみ決定されるもので、如何なる監督機関も内外の市場動向に抗して価格を統制することなどできない」と語った。