2004-07-16 ◆シロモノ業界、値上げすべきか思案 【ニューデリー】新年度予算案に盛り込まれた非合金鉄に対する消費税の8%から12%への引き上げ、20%の現行最高関税に追加された輸入非合金鉄に対する20%の相殺関税、そして2%の教育税により、鉄鋼価格の上昇が予想される中、いち早く7月12日にエアコンと冷蔵庫を値上げしたVoltasを除き、他の家電業者は値上げを決断しかねている。 インディアン・エクスプレスが7月13日報じたところによると、銅、鉛、亜鉛等の基礎原料に対する関税は20%から15%に引き下げられたものの、主要原料のプラスチックには引き続き20%の最高関税が課されている。 今年4月にエアコンの価格を200-250ルピー引き上げたばかりのLG Electronicsにとって値上げは一層難しそうだ。同社マーケッティング主任のSalil Kapoor氏は「インプット・コストの上昇を吸収し得るか否か、予算案の影響を検討しているが、今は値上げには良い時機とは言えないと感じている」と語った。 Electrolux KelvinatorのRajeev Karwal重役(CEO)に至っては「値上げはしない」と断言した。同氏はさらに「実際のところ鉄鋼価格が、それほど上昇するとは思わない。もし地元鉄鋼メーカーが敢えて値上げするなら、相殺関税を支払っても輸入鋼材の方が割安になる。教育税についても在庫管理の改善や原料の直接購買等を通じて吸収できる」と付言した。 観測筋は、「電気製品やシロモノ・メーカーにとって、7-8月は端境期で、この時期の値上げ自殺行為に等しい。仮に値上げするとすれば、Onam祝日シーズンを迎える8月末以降だろう」と指摘する。 しかしVoltasのKJ Jawa副社長は、「業界は存亡の淵に立たされており、これ以上の損失は耐えられない。コスト上場は顧客に転嫁する他ない。鉄鋼の値上がりや教育税の波及効果の他、ディストリビューションやサービス領域でもサービス税の2%上昇に直面している」と語った。Voltasはエアコンを300-800ルピー、冷蔵庫を400ルピーほど、それぞれ値上げした。 市場観測筋は、「メーカーは値上げを否定しているものの、ディラー・レベルで値上げが行われ、エアコンについては、ブランドにより500-800ルピー値上がりする」と予想している。 その実、プラスチック、スチール、銅等の原料コストの上昇から、コンプレッサーやモーター製造業者は今年に入って以来2度にわたり値上げを行っており、家電メーカーらは既に深刻なコスト上昇圧力に直面している。ちなみに今年のエアコン販売は昨年の80万ユニットを20-25%上回る95万ユニットに達すると予想されている。