2004-11-26 ◆インド自動車産業、パキスタン市場に熱い視線 【ニューデリー】パキスタン企業は、インド自動車メーカーとの合弁を希望しており、日本の自動車メーカーは、印パ交渉の成り行き如何では手強い競争者に直面することになりそうだ。 エコノミック・タイムズが11月25日報じたところによると、パキスタンの某自動車会社取締役を務めるパキスタン陸軍の退役少佐Ikram Sehgal氏は、「インド企業が独自生産した自動車のパキスタンにおけるコスト競争力は、日本製を少なくとも40-50%上回り、大きなビジネス機会が存在する」と語った。同氏によると両国間には自動車関連の多くの商談が進められており、妥結間近のものも少なくない。こうしたプロジェクトの成否は、両国間の貿易交渉の行方にかかっていると言う。 Mahindra & Mahindra、Bajaj、Ashok Leyland等のインド自動車メーカーは、パキスタンにプレゼンスを築くことに強い関心を見せている。パキスタン・サイドも、技術提携や合弁を通じインド自動車メーカーと関係を結ぶことを希望している。 M&MのPravin N Shah上級副社長によると、同社は多用途車Scorpio/Bolero、軽商用車、圧縮天然ガス(CNG)三輪車の現地組み立てに関してパキスタン企業3、4社と交渉を進めている。両国間の政治シナリオが明らかになったなら、合弁を組むか、サプライ契約を結ぶか、技術提携にするか、詳細を検討すると言う。 Ashok LeylandのR Seshasayee重役(MD)は「全ては交渉段階に有り、それ以上のことは何もなされていない。確かに複数のイニシアチブは存在するが、進捗は見られない。健全なビジネス環境を醸成する動きが政府サイドに見られないのが、原因のひとつ」と語った。 パキスタンのSaigol一族と、バイク/スクーター/三輪車ビジネスに関する交渉を進めているBajaj Autoオフィシャルも「我々は彼らとのビジネスに強い関心が有り、彼らも同様だ」とする一方、「投資環境が整うのを待っており、政府方面から何らかのシグナルが発せられるのを期待している」付言した。 パキスタンがインド自動車メーカーとの提携を望むのは、インドに倣って競争力有る独自の自動車産業の育成を目指しているため。Sehgal退役少佐によると、M&M等のインド自動車メーカーは、インドから単に完成車を輸入するのではなく、就業機会を創出し、地元納入業者を育成することをパキスタン政府に約束していると言う。