2004-12-20 ◆消費財メーカー、揃って設備拡張 【ムンバイ】年商6000億ルピー(US$135.68億)のインドの消費財産業は、税制優遇措置に励まされ、過去1年にわたる景気低迷にも関わらず、予想される需要増に備え先を争って設備拡張に乗り出した。 インディアン・エクスプレスが12月17日報じたところによると、小規模プレーヤーとの競争、マーケット・リーダーのHindustan Lever LtdとProcter & Gambleが今年初に繰り広げた激しい値下げ競争、モンスーンの降雨不足等、懸念材料が存在するにも関わらず、消費財メーカー大手は、「曲がり角を乗り越えつつある」と判断、設備拡張計画に過去最高額を投入するとともに、アウトソーシングより社内における生産を重視する戦略にシフトしている。上場消費財メーカートップ7社の資本支出は55億ルピー(US$1.244億)以上に膨張、Godrej Consumer/Marico Industries/Colgate-Palmolive/Dabur/Nestle/Britannia等は、何れも増産に拍車をかけている。 石鹸、歯磨き、シャンプー、洗剤、美顔クリーム等を製造する工場が北部山岳地帯のウタランチャル/ヒマチャルプラデシュ/ジャム&カシミール等の州に続々建設されている。これらの州の政府は何れも税制優遇措置を設けて後進地域への投資誘致を図っている。これらの州に工場を設ける企業は10年間の消費税免除と5年間の法人所得税免除を享受できる。 地元大手Godrej Consumerはヒマチャルプラデシュ州に2億2000万ルピー(US$497万)を投じ、年産2万5000トンの石鹸工場を、英蘭資本ユニリバーのインド子会社Hindustan Leverは25億ルピー(5653万)を投じ、ウタランチャル州に美顔クリーム/シャンプー工場を、ヒマチャルプラデシュ州に石鹸/洗剤工場(合計年産能力15.5万トン)を、Colgateは7億ルピー(US$1583万)を投じヒマチャルプラデシュ州に年産2万トンの煉り歯磨き工場を、Daburは5億5000万ルピー(US$1244万)を投じウタランチャル/ヒマチャルプラデシュ/ジャム&カシミール州にヘア/オーラル/ヘルス・ケア製品工場を、それぞれ建設した。 SSKI SecuritiesのNikhil Vora副社長は、北部諸州進出に伴う節税額を、Lever20億ルピー(US$4523万)、Colgate2億8300万ルピー(US$640万)、Godrej1億1500万ルピー(US$260万)、Dabur3億ルピー(US$678万)と見積もった。 昨年の拡張計画の結実、消費者のブランド品志向、ブランド品の値下がり、来年4月からの中央付加価値税(centralised value-added tax)導入に伴う消費者の税負担軽減等により、今後消費財市場の成長が予想されると言う。