1995-10-11 ◆来年は<星>にセメント不足波及 【シンガポール】過去数カ月にわたり近隣のマレーシアやタイが直面しているセメント不足が、来年はシンガポールにも波及する恐れがある。 日系サプライヤー筋によると、来年のセメント需要は今年並みの430万トン台に落ちつきそうだが、日本やタイからのクリンカーの供給が下降することからセメント不足が顕在化しそうだ。先月バイヤーは、セメント1トン当たり以前に比べ3~10Sドル増しのバルクで128~138Sドル、袋詰めで145Sドルを支払わねばならなかった。ナットスチール・グループのセメント輸入子会社ナショナル・セメントの幹部によると、今日の価格は袋詰めでトン当たり155Sドル、バルクで148Sドルのレベルに高値安定している。またクリンカーの輸入コストは目下トン当たり51~53米ドルと言う。 セメント価格の上昇は日本におけるクリンカーの生産縮小と海上輸送コストの25%アップによるもので、日系サープライヤーによると、日本におけるクリンカーの生産は国内経済の不振と円高に伴う輸出マージンの縮小で10%下降している。日本は昨年9500万トンのクリンカーを製造、内8000万トンを国内で消費、残りを輸出した。生産削減の結果、今年の輸出量は1400万トン、来年は1000万トンに縮小するものと見られる。加えて伝統的なシンガポールへのクリンカー供給国のタイはそれ自身がセメント不足に陥っている。昨年シンガポールはクリンカー101万トンとセメント49万6000トンを日本から輸入した。(BT:10/10)