2005-03-28 ◆特許法案の成立を控え多国籍製薬会社興奮 【ムンバイ】新特許法案が下院を通過し、成立が間近に迫る中で、インド国内で営業する多国籍製薬会社は製品ポートフォリオと市場戦略の再編に向け、ためらいがちな一歩を踏み出した。 エコノミック・タイムズが3月23日伝えたところによると、インド市場の最大シェアを握る多国籍製薬会社GlaxoSmithKline Pharmaceuticals (GSK)は、新製品の発売とともに、アグレッシブな戦略を展開するものと見られる。GSKのS Kalyanasundaram重役(MD)は「我々は将来に向けた準備に取りかかっており、この先5年ほどはこれまでになく忙しい時を迎えるだろう」と語った。同氏によると2007年以降毎年少なくとも1種類の特許製品を紹介する計画だ。証券調査会社Motilal Oswalのアナリストは、新特許制度が導入された後値上がりする潜在性が高い多国籍製薬部門のトップ銘柄としてGSKとSanofi-Aventisを掲げている。 Pfizer IndiaのKewal Handa重役(COO)は「法制上の環境はまだ完全とは言えないが、多国籍企業が特許製品を投入する機が熟した」と語った。これ以前に同社のHocine Sidi Said前MDも「向こう2~3年、より早いピッチで新製品を発売する」と語っていた。 腫瘍薬、心血管(CVS:Cardiovascular System)薬、鎮痛薬、消炎薬、免疫抑制剤、中枢神経(CNS)疾患治療薬等の領域をリードするNovartisも、向こう2年間にこれらの領域の製品をインド市場に紹介するとしている。 仕入れ御者筋は、GSKとEli Lillyが間もなく新製品を市場に投入するとしており、Eli Lillyスポークスマンも来年PKC阻害薬ruboxistaurin mesylateと血小板凝集阻害薬(antiplatelet inhibitor)CS-747を発売することを確認した。PKC阻害薬は糖尿病性微小血管併発症の治療に用いられる。CS-747は三共製薬からライセンスを取得したもの。 スイス企業Rocheは多国籍製薬会社の戦陣を務め、既にインド市場に複数の製品を紹介している。 エーザイも既に支店を設け、今年6月にヒット製品2種類を発売する予定だ。エーザイはMNCと共同マーケッティングを行うものと見られる。 この他、MerckとBristol-Myers Squibbもインドに事業拠点を設ける準備を進めている。しかし両社がいつその製品を発売するかは明らかでない。