2005-04-18 ◆鉄鋼高炉業者、鉱滓処理問題で危機的状況に 【コルカタ】多くのセメント・メーカーが、鉱滓(slag)に代え火力発電所から排出される飛散灰(fly ash)を用いるようになったため、高炉を用いる鉄鋼メーカーは、引き取り手のない大量の鉱滓を抱え深刻な問題に直面している。 ヒンドゥー・ビジネス・ラインが4月14日伝えたところによると、Steel Authority of India Ltd(SAIL)傘下Bhilai Steel Plant(BSP)のR.P. Singh重役(MD)は、「問題は深刻化しており、中央政府が早急に介入する必要がある。セメント・メーカーの高炉粒状滓(slag granulates)需要は激減しており、粒状滓の貯蔵問題は今後一層深刻化するだろう」と見通した。 高炉で粗鋼を生産する際には、副産物として粒状滓が排出される。これまでセメント・メーカーは粒状滓を粉砕し、クリンカーとブレンドして用いて来たが、飛散灰を用いるなら粉砕プロセスを必要としない。一部の発電所は飛散灰を引き取るセメント・メーカーに手数料を支払っている。加えて、中央政府は、飛散灰を20%含有したセメントをハイウェイ建設に用いるよう指示している。このためセメント原料としての高炉粒状滓の魅力は失われた。 こうした中で高炉粒状滓のトン当たり価格は東部地区では依然として300ルピー台だが、中部地区では150ルピー前後に値下がり、アンドラプラデシュ州では150ルピーを割り込んでいる。 大手鉄鋼メーカー3社の状況が深刻で、鉄鋼省も問題解決に乗り出す姿勢を見せている。また高炉業者は粒状滓の産出を抑制する策を講じつつある。鉄鉱石中のシリカ成分が鉱滓の産出に関係しており、これまで鉄鋼メーカーは、単に鉄鉱石中の鉄分に注目して来たが、今やシリカの含有率にも注意するようになっていると言う。