2005-05-18 ◆Tata、医薬品研究に進出 【ムンバイ】数年前に医薬品の製造/マーケッティング・ビジネスから撤退した経緯を有するTataグループは13日、医薬品研究事業に一歩を記したと発表した。 ヒンドゥー・ビジネス・ラインが5月14日伝えたところによると、タタ・グループは創薬(drug discovery)及び予備臨床試験(pre-clinical trial)を手がける新会社Advinus Therapeuticsを設立するとともに、最近までRanbaxyに勤務していた医科学者Dr Rashmi Barbhaiya氏をその主任に迎えた。グループはまたRallis India Ltdのナレッジ・サービス・ビジネスを26クロー(US$597万)で新会社に移転した。 タタ・グループのRatan Tata会長は最近、メディアのインタビューに応じ「グループは製薬産業研究領域への進出に関心が有る」と語っていた。 Rallis IndiaのHomi Khusrokhan取締役によると、新会社の詳細は追って発表される。創薬と受託研究(contract research)はタタ・グループにとって新ビジネスだが、医薬品開発のアウトソーシング需要は計り知れないほど大きい。創薬が急成長しているのに対して医薬品開発(drug development)の成長は遅い。医薬品開発に要する時間はこれまで5-9年とされていたが、安全性に対する関心が高まる中で、平均14年を要するようになった。 創薬と予備臨床試験に長じたインドの優位性を跳躍台にする狙いからタタ・グループも、当面これら2領域に照準を合わせる。最近の特許法導入、低コスト、効率的経営、高品質な労働力は、医薬品研究領域におけるインドの強みと言える。 世界的の研究開発(R&D)支出は90年代の200億米ドルから2002年の500億米ドル、現在の650億米ドルへと急増している。タタ・グループは第1次試験、予備臨床試験、候補化合物選定(candidate selection)、創薬を手がける。Rallis Research Centreは、インド・ナレッジ産業の中心カルナタカ州Bangaloreに位置し、GLP(Good Laboratory Practice:試験実施適正基準)認定証も取得したセンター内の毒物研究所は、科学者85人を擁すると言う。 タタ・グループはこれ以前にはMerind及びRallis製薬部門を通じて医薬品の製造・マーケッティング・販売を手がけて来た。しかしMerindはWockhardtに、Rallisの製薬ビジネスはShreyaにそれぞれ売却された。