2005-05-27 ◆鉄鋼価格に軟化の兆し 【コルカタ】鉄鋼価格に軟化の兆しが生じており、二次市場における条鋼価格はトン当たり1500~2000ルピー下降している。 ビジネス・スタンダードが5月23日、業界筋の話として報じたところによると、条鋼製品は軒並み値下がりしており、これまでトン当たり400~500ルピーのプレミアム付きで取引されて来た溝形鋼(channel)も例外ではない。 価格の軟化は条鋼に限らず、地金(Ingot)は4月25日のトン当たり2万3200ルピーから現在の2万800ルピーに、海綿鉄は同1万4200ルピーから1万1800ルピーに、それぞれ下降、スクラップも同期間にトン当たり1500ルピーほど値下がりした。しかし鋼板価格は安定しており、今のところ軟化の兆しは見られない。 業界筋は、軟化の主因は設備過剰と見ている。加えて鉄鋼の国際価格は全てのカテゴリーを通じて顕著な落ち込みを見ている。国際価格は過去数日間にトン当たり30~40米ドル下降した。 Rashtriya Ispat Nigam Ltd (RINL)のY Siva Sagar Rao会長兼MDによると、一次メーカーは値下げしておらず、軟化は二次市場に限られている。同氏は「価格の軟化は一時的なもので、間もなく復調する」と予想したが、こうした楽観的見方は業界全体に共通したものではない。 World Steel DynamicsのPeter Marcusマネージング・パートナーは最近、「鉄鋼価格は下降線を辿り、第3四半期までにトン当たり100米ドル値下がりする」、「軟化は世界的な傾向で、底入れは第3四半期」と予想した。 熱間圧延コイル(HRC)の米国における価格は2、3ヶ月前のトン当たり720米ドルから現在510米ドルにダウンした。 世界の主要鉄鋼メーカー3社、Mittal Steel/US Steel/AK Steelは、「主要市場の需要が冷却し、鉄鉱石価格が上昇する中で鉄鋼市場は向こう数ヶ月軟化傾向を辿る」と予想しており、世界最大の鉄鋼メーカー、Mittal Steelは「今四半期(4-6月)は生産を削減する」と述べている。 業界筋は、世界市場軟化の影響が国内市場にも波及すると予想している。条鋼製品の急騰を生じさせた購買ブームは、建設部門の一部に生じた景気後退で既に冷却しており、業界観測筋は近い将来価格が上昇に転じることはないと見ている。