2005-05-30 ◆内外の企業がインドにおける組込ソフト開発に関心 【バンガロール】オフショア・デザイン/研究開発(R&D)領域への進出を目指す地元企業や、インドにキャプティブ・ユニットを擁する多国籍企業は、何れもインドにおけるSOC(system-on-a-chip)セグメントの開拓に乗り出している。 ビジネス・スタンダードが5月25日、情報技術製造業者協会(MAIT: Manufacturers' Association for Information Technology)のニュース・レターを引用し報じたところによると、カルナタカ州Bangaloreやウッタルプラデシュ州Noidaを拠点にするインドSOC産業の世界市場シェアは微々たるものだが、既に急速な成長を遂げている。 家電業界の大手企業は、製品機能向上やリード時間短縮等の面で大きな圧力を受けており、インドにおける人材資源の開発が今後この種の企業が市場競争に勝ち抜く重要な鍵になるものと見られる。 単一のチップにより多くの回路を、より低コストで組み込むことが求められるが、インドの強みはプロセス・イノベーションとされる。SOCとは、マイクロチップ上に各種のシステムに必要な電子回路やその他の部品を搭載するパッケージ技術で、例えば音声探知機(sound-detecting device)用SOCには、音声受信、アナログ・デジタル変換、マイクロ・プロセッシング、メモリ、入出力論理制御等の機能が搭載されている。 目下140億米ドルと見積もられる世界のSOC市場は、年率25%近い成長を遂げており、2009年までに432億米ドルに拡大するものと見られる。SOCユニット生産は年率18.4%の成長を遂げ、2009年には22億ユニットに達し、ユニット価格は現在の15.2米ドルから19.6米ドルに上昇する見通しだ。 インドは大量のソフトウェア・デベロッパーを有し、チップ・デザイン領域の人材も徐々に増大しつつある。Agilent Technologiesはハリヤナ州GurgaonにSOCデザイン・センターを設けている。シンガポール拠点のFlextronicsのSOC開発子会社Insilica Incはバンガロールをベースにしており、Texas Instrumentsもバンガロールで携帯電話/アナログ・デジタル無線周波数/モデム等に関わるシングル・チップ・ソリューションの開発等を手がけている。STMicroelectronics IndiaはSOCデザイナーのための幅広いIP製品を全世界の顧客に提供していると言う。