2005-10-14 ◆繊維業界、輸出ブームの不発に関わらず設備拡張 【ニューデリー】貿易割当制度の撤廃により繊維産業の輸出ブームが生じると言う期待は不発に終わったが、Raymond、S Kumars、Arvind Mills、Welspun India等の地元主要繊維メーカーは長期的見地から大規模な設備投資計画を実行に移している。 エコノミック・タイムズが10月13日、業界筋の消息として伝えたところによると、Welspun India/S Kumars Nationwide (SKNL)/Raymondはそれぞれ500クロー(US$1.148億)を超える長期投資計画を実行に移しており、その他の数多くの小規模輸出志向プレーヤーも設備拡張に取り組んでいる。 年間200万着の衣料品輸出実績を有するSKNLのNitin Kasliwal重役(MD)によると、同社は欧州/米国市場向けの高付加価値フォーマル・スーツや、シャツ、ズボンに照準を合わせている。ホーム・テキスタイルの年間製造能力も1400万メーターに拡大、向こう3年間に250クロー(US$5742万)の輸出達成を目指すと言う。 RaymondはCelebration Apparelと言う新部門を通じ当初14クロー(US$322万)を投じ、1日当たり3000着の綿製ワイシャツの製造を開始した。来年は製造能力を2倍に拡大する計画だ。高付加価値製品の製造でイタリア企業Zambaitiと提携している同社はまた、やはりイタリアのウール製品メーカー、Lanificio Fedoraと手を組みマハラシュトラ州Jalgaon工場でブランケットやショールの製造も開始した。同社はこれらの拡張計画に640クロー(US$1.47億)を投資する計画だ。 Welspun IndiaのRajesh R Mandawewala重役(ED)によると、同社は650クロー(US$1.49億)を投じ、設備を拡張、輸出を加速する。同社は貿易割当制度が撤廃される以前から、撤廃後に備え設備拡張計画に着手していたと言う。 アパレル製品の製造マーケッティングを手掛けるArvind Brandsの53.4%の権益を買収、完全出資子会社としたデニム製品大手Arvind Millsは、新たに年産1000万メーターのデニム染色・加工工場を設けた。これにより同社のデニム年間製造能力は1億2000万メーターに達した。また衣料品製造部門はこれまで1日1交替の操業を続けて来たが、今では2交替制を敷いている。これにより衣料品の年間製造能力は1400万着から2000万着に拡大したと言う。 繊維産業省と商工省は、欧州・米国市場における中国製品ボイコットが、インドの繊維製品輸出に有利に働くものと期待している。両省は貿易手続きコストの引き下げ等を通じ、繊維業界の輸出を支援している。