2006-03-29 ◆民間業界、電力事業に殺到 【ミューデリー】民間プレーヤーが電力事業に殺到する中、プレミアムを支払っても電力プロジェクトを手に入れる風潮が生じており、競争入札は、電力料ではなく、支払われるプレミアムの額、換言すれば州政府の先取り収入(upfront revenue)をベースに争われている。この種のプレミアムは水力発電プロジェクトの場合、1MW(メガワット)当たり往々にして500万ルピー(US$11万)にのぼる。 エコノミック・タイムズが3月25日報じたところによると、電力料をベースにした競争入札では、最低の電力料をオファーするものが落札するが、プレミアムをベースにした競争入札では最高のプレミアムを提示したものが契約を手に入れることができる。このことはプロジェクト・コストの上昇につながり、消費者が支払う電力料も上昇するものと見られる。 アルナチャルプラデシュ州は電力の無料供給を水力発電プロジェクト発注の重要基準にしており、ウタランチャル州はプレミアム・ベースの競争入札を既に導入、この種の方式により100MW以下の電力プロジェクト10件を発注した。同州は1MW当たり50万ルピー(US$1.1万)を最低限のプレミアムとしている。アルナチャルプラデシュ州、シッキム州、メガラヤ州、ヒマチャルプラデシュ州もプレミアム・ベースの競争入札システム導入を検討している。 ウタランチャル州政府が完全出資する水力発電事業会社Uttaranchal Jal Vidyut Nigam Ltd(UJVNL)が募集したプロジェクト入札には、L&T、GMR、Shri Shakti Sugars、Essar Power、Karam Chand Thapar Group、GVK、Nagarjuna Constructionと言った主要プレーヤーが挙って応札した。一部の応札者の本業は電力事業ではないが、依然として1MW当たり510万ルピー(US$11.4万)のプレミアムを支払うことを認めた。60MWのSingholi Bhatwari発電プロジェクトではUJVNLは31クロー(US$694万)を手に入れた。そればかりでなく、中央政府の政策に基づき、同州は当初15年間に12%、残りの契約期間には18%の電力を無料で提供される。 電力省筋によると、ウタランチャル州で採用されているシステムは、用地の競り売りに等しい。競売にかけられる10カ所については詳細プロジェクト・レポート(detailed project report)も準備されていない。詳細プロジェクト・レポートは、デベロッパーがプロジェクトの潜在性を見極め、プロジェクト・コストや電力料を算出する基礎とされる。 UJVNLのAB Giri会長兼MDによると、同州のシステムは科学的なもので、真剣かつ、能力と誠実さを備えたプレーヤーの参入が確保でき、競争入札を通じてプロジェクトを発注するよう定めた電力法(Electricity Act)に違反するものではない。電力料ベースの入札は、見通しの立てにくい水力発電プロジェクトの成功を保証しないと言う。 電力省筋によると、この種のシステムは州当局の収入源になるが、サンセット条項が存在せぬため、プロジェクト用地の投機的競売をより魅力的なものにしていると言う。