2006-06-28 ◆地場製薬会社、サード・パーティー流通事業に進出 【ムンバイ】中規模の製薬会社は、今後続々ディストリビューション・ビジネスに進出、大手製薬会社のためにエンド・ツー・エンドのサプライ・チェーン・サービス提供するものと見られる。 インディアン・エクスプレスが6月26日、アナリストらの言として報じたところによると、国内市場における競争が過熱する中、中堅製薬会社はそれ自身の位置づけの転換を図っている。一方、大手製薬会社はそれぞれ独自の流通網構築に多額の投資を行っているが、この種の業務をサードパティーに委託することを検討し始めており、洞察力と流通技術を備えた中規模の製薬会社がこの種の業務を引き受ける条件が醸成されている。 マハラシュトラ州MumbaiをベースにするElder Pharmaceuticals Ltd(EPL)は国際企業とライセンス協定を結び様々な製品の製造/マーケッティングを引き受けている。同社は全国に倉庫施設を設け、公認輸出業者(export house)のステータスを享受している。市場調査会社ORG-MATの国内製薬会社番付24位にランクされる、グジャラート州Ahmedabad拠点の成長企業Intas Pharmaceuticals Pvt Ltd(IPPL)もまたサード・パーティー流通ビジネス進出を図っている。 今日製薬業の国内ディストリビューション市場は6億米ドルと見積もられ、全国に仕入れ業者6万店、小売業者50万店以上が存在する。 財務コンサルタント会社Ernst & YoungのMuralidharan Nair氏によると、地元製薬産業は再編期を迎えており、中規模企業は、注文生産(custom manufacturing)やサードパーティー・ディストリビューション等、代替収入源の開拓に取り組んでいる。例えば、薬理活性原末(API: Active Pharmaceutical Ingredients)の製造を手掛けるUnimark Remediesは、大手製薬会社のロジスティクス業務を請け負っている。 市場調査会社Frost & SullivanのMahesh Sawant氏によれば、サード・パーティー・ディストリビューションはコスト削減と製品の普及に役立つ。インドでは組織部門の流通網は市場全体の2%をカバーしているに過ぎない。このため末端顧客にまで到達するのは極めて難しいと言う。