2006-07-24 ◆スポーツ・ユーティリティー車の販売低迷 【ニューデリー】自動車メーカー各社は、経済ブームを背景に急増する給与所得層及び可処分所得を保持する膨大な若者層に照準を合わせ、競ってスポーツ・ユーテリティー車(SUV:sports utility vehicles)を投入したが、依然として小/中型乗用車に愛着を抱くインド消費者の心を掴むことができす、SUVの販売は伸び悩んでいる。 エコノミック・タイムズが7月21日伝えたところによると、マイカーを購入するインド消費者は依然として価格と燃費を最も重要な選択基準にしている。 とは言えHonda CR-Vの売れ行きはHyundai Terracan/Chevrolet Forester/Nissan X-Trail/Mitsubishi Pajero等に比べ良好で、SUV市場の支配的シェアを握っている。 こうした中で韓国系Hyundai Motor Indiaは、SUV市場戦略をスローペースに軌道修正している。同社筋は販促活動の重心をTerracanからTucsonにシフトしたことを認めた。ディーゼル・エンジン搭載のTerracanの価格は200万ルピー、これに対してTucsonのそれは160万ルピー。 General Motorsオフィシャルは「Foresterの購入者が有るなら輸出振興資本財(EPCG:export promotion capital goods)スキームを利用して輸入する」と語り、やはり同モデルの販売戦略をスロー・テンポに転換したことを認めた。 メーカー各社は、インドのSUV市場は依然揺籃期に有り、ボリューム販売にはなお数年を要すると見ている。 ディラー筋は、EndeavourとCR-V等一部のモデルが150万~170万ルピーの価格帯に属するのを除き、完成車輸入されるSUVの価格はおおむね210万~220万ルピーで、インドの大部分のバイヤーはそれだけ支払うならMercedesかBMWを選択するとしている。同筋によると、ムンバイにおけるオンロード価格(Ex-ShowRoom Price + Road Tax + Insurance + Service Charges)158万7000ルピーのChevrolet Foresterは、SUVと言うよりはエステートで、194万ルピーのHyundai Terracanや214万6000ルピーのSuzuki Grand Vitaraは大型車両と目され、買い手を見出すのは難しい。加えて燃料の値上がりもSUVの販売の阻害要因になっていると言う。