1995-11-08 ◆<星>ウエハー業界、数年後には設備過剰に? 【シンガポール】シンガポール政府がウエハー製造事業の大量誘致計画に乗り出す中で、数年後にはウエハー業界が深刻な設備過剰に陥るとの懸念も生じている。 目下ウエハーの国際市場は50%の供給不足に直面しているが、世界の主要なチップ・メーカーは最近相次いで新工場の建設や設備の拡張計画を発表している。こうした新プラントの完成には約18カ月を要するが、一部の観測筋はシンガポールの計画が実を結ぶ頃はちょうどウエハー産業の景気下降期に入っている可能性が有ると指摘する。多額の資金を投じてウッドランズに約10工場を収容できるウエハー・ファブリケーション(ファブ)パークの開発を進めるシンガポール政府は、タンピニースに第2ファブ・パークの開発を準備、第3ファブ・パークも計画している。また経済開発局(EDB)はウエハー製造会社テク・セミコンダクターに24%出資する一方、チャータード・セミコンダクター・マニュファクチュアリングの第2ファブに1億Sドルを補助している。 しかしEDBスポークスマンは、この種のリスクを回避するため用途の異なる幅広いチップ製造事業を誘致する戦略を採用していると語る。例えばテク・セミコンダクターはコンピュータ・メモリ・チップの製造、CSMは顧客の仕様に基づくチップの注文生産、SGSトムソンは各種セミコンダクターの製造を、それぞれ強味としている。こうしたアプローチにより周期的に訪れる個々の部門の景気沈滞の影響は、最小限にとどめられる。全てのウエハー製造部門が一度に不振に陥るとは考えられないと言う。(BT:11/7)