2006-08-30 ◆鉄鋼各社、価格下方修正か 【コルカタ】卸小売業者がメーカーから商品を仕入れる際にオファーされるいわゆる業者割引(Trade discount)がトン当たり500~1000ルピーに達していることから、国内鉄鋼価格の上昇基調は既にとまり、鉄鋼メーカーらは数日中にその価格に見直しを加え、一層の割引もしくは値下げを行うものと予想されている。 ビジネス・スタンダードが8月28日報じたところによると、過去2週間、鋼板から条鋼に至るまで価格軟化の兆候が見られるが、これは国際市場の動向にほぼ一致している。欧州における熱間圧延コイル(HRC)価格はトン当たり600米ドルから540米ドルに下降した。 JSW SteelのSeshagiri Rao財務担当取締役によると、中国の輸出拡大と欧州市況の軟化で、過去2週間国内市況も不安定になっている。中国は過去6ヶ月間におよそ1700万トンを輸出、夏期休暇を迎えた欧州市場には市況の軟化が生じている。こうした基調が持続するなら国内価格も下方圧力を受ける見通しと言う。 国際鉄鋼協会(IISI:International Iron and Steel Institute)の統計によれば、世界主要62カ国の7月の粗鋼(crude steel)生産は昨年同月比14.8%増の1億360万トンを記録した。中国を除いた7月の成長率は11.2%で、中国に限っては同22.22%増の3610万トンに達した。中国最大のBaosteel(宝鋼)は第4四半期に主要製品の工場出荷価格を5%引き下げると発表している。 こうした中でインド国内市況も、8-9月期は下方圧力を受けるが、10-12月期には復調する可能性があると言う。 先のRao氏によると、英蘭資本のCorus Steelは、第4四半期には在庫水準が下降するため、価格が回復すると予想している。Corus Steelは10月1日から全ての建築用形鋼(structural sections)製品価格を約30ポンド値上げすると発表した。 国内鉄鋼価格は2005年4月にピークに達した後軟化に転じたが、その後2006年初にかけて復調した。HRC価格は2006年2月以降4度値上げされ、現在トン当たり2万7000ルピーの水準と言う。