2006-11-03 ◆ハイシー・セール禁止でスクラップ輸入業者に打撃 【アーマダバード】ハイシー・セール(high-sea sales:荷受け書類運搬人が通関手続きが完了する以前に行う売り)の禁止は、ハイシー・セールに依存する金属スクラップ輸入業者に深刻な打撃を与える見通しだ。 エコノミック・タイムズが10月30日報じたところによると、インド政府は爆発物が混入したスクラップの輸入を回避し、サプライヤーを追跡できるようハイシー・セールを全面的に禁止するとともに、貨物に如何なる爆発物も含まれていないことを証明する出荷前確認書(pre-shipment certificate)の取得をサプライヤーに義務づけた。 こうした措置は全国一のスクラップ輸入地、グジャラート州の関係業界に最大の影響を及ぼすものと見られる。グジャラート州は、誘導炉(Induction Furnace)技術を用いた製鉄業のハブとなっており、同業界はスクラップを原料にスチールを製造している。 取り分けKandla港に近いKutchには合計日産4500トンのキャパシティーを備えたこの種の製鉄所15社が存在する。しかしスクラップが値上がりする中でこれらの製鉄所はスクラップに替えて海綿鉄を原料として用いるようになっている。 Electrotherm Alloys and Steel(EAS)のAvinash Bhandari取締役によると、大部分のスクラップ輸入業者は小規模経営のためハイシー・セールを通じて需要に応じている。 Gujarat NRE Coke鉄鋼部のDR Sabarwal氏は「爆発物がインドに陸揚げされることがないよう必要な手段をとった。しかしこうした措置はペーパーワークを増やし、プロセス全体に遅れを生じさせる」と指摘した。 その実、グジャラート州におけるスクラップ輸入は、既に今会計年度を通じて最低のレベルに下降している。グジャラート州は2004-05年に21万トン、2005-06年に387万トンのスクラップを輸入したが、今年初6ヶ月の輸入量は7万3000トンにとどまった。 カンドラ港湾局(Kandla Port trust)オフィシャルによると、今年に入って以来新規のスクラップ輸入取引はなく、同港を通じたスクラップの輸入は減少している。 EASのBhandari氏によると、スクラップ輸入は値上がりに加え、今年度政府予算で導入された5%の輸入税と4%の相殺関税により圧力を受けて来た。両税の課税だけでほぼ10%値上がりしたことになる。カンドラ港における輸入スクラップのトン当たり価格は昨年度の215米ドルから250米ドルに上昇。海綿鉄のコストはスクラップのそれを6~7%下回ると言う。