2007-01-12 ◆期待はずれに終わった1万ルピーPC効果 【ムンバイ】インドのパソコン(PC)市場は一時1万ルピーPCの話題で沸騰、Xenitis Groupの『apna PC』/『amchi PC』やSahara Computersの『Dare to Compare』などの新聞広告や屋外広告が目にされたが、今や1万ルピーPCの話題を耳にすることもなくなった。 ビジネス・スタンダードが1月9日伝えるところによれば、アナリストやPC企業は1万ルピー未満のいわゆる『sub-10K PC』がインドPC市場にほとんど影響を与えなかったことを認めている。実際、最新のIDCレポートによると、インドのデスクトップPC出荷台数全体に占めるsub-10K PCのシェアは1%未満にまで落ち込んでいる。 sub-10K PCの市場投入から間もない2005年第4四半期にも、この種のPCはPC出荷総数の約2%を占めるにとどまっていた。他方、同期間のクライアントPC出荷台数は前年同期比26%も増加している。sub-10K PCの価格は実際には税金と配達料込みで1万3000~1万4000ルピーになる。 IDC Indiaのパーソナルコンピューティング調査主任Piyush Pushkal氏によると、sub-10K PCを販売していたSahara Computersなどはすでにこの種のPCの製造を完全に停止している。sub-10K PCに似た試みにWiproの「Janata PC」やiNabling Technologiesの携帯デバイス「Simputer」などがあったが、sub-10K PCと同様の結果に終わった。 業界関係者は低価格PCの人気が芳しくない原因として、ブランド認知が低いことを指摘する。HCL InfosystemsのGeorge Paul副社長は、「低価格にひかれてPC店に来た客も、要求にかない値段も納得できる1万2000~1万5000ルピーのPCに落ち着く」と語る。またZenithなどのPC企業は、PCを浸透させるにはPC価格を下げるだけではだめで、ソフトウエア(OSとアプリケーション)の価格を引き下げるべきだ、とかねて主張していた。